こんにちは、コラージュ作家の沙織です。
前編では「コラージュとは」という一般的な美術概念と、「なぜコラージュ制作を始めたか」というきっかけについてご紹介いたします。
コラージュとは
絵画技法の一つで、フランス語で「糊付けする」という意味。通常の描画法ではなく、ありとあらゆるバラバラの素材(新聞の切り抜き、壁紙、書類、雑多な物体など)を組み合わせることで、造形作品を構成する芸術的な創作技法である。
絵画におけるコラージュはキュビズム時代にパブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラックらが始めた「パピエ・コレ」に端を発すると言われている。主観的構成の意図を持たない「意想外の組み合わせ」としてもコラージュは、主に新聞、布切れなどや針金、ビーズなどの絵具以外のものを色々と組み合わせて画面に貼り付けることにより特殊効果を生み出すことができる。後に様々な方向で工夫されて発展し、現在に至る。(Wikipediaより抜粋)
絵画におけるコラージュはキュビズム時代にパブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラックらが始めた「パピエ・コレ」に端を発すると言われている。主観的構成の意図を持たない「意想外の組み合わせ」としてもコラージュは、主に新聞、布切れなどや針金、ビーズなどの絵具以外のものを色々と組み合わせて画面に貼り付けることにより特殊効果を生み出すことができる。後に様々な方向で工夫されて発展し、現在に至る。(Wikipediaより抜粋)
日本のコラージュ、貼り絵
日本においては、貼り絵やちぎり絵という技法で昔から親しまれている。最も有名なのは、「裸の大将」で知られている 山下清ではないでしょうか。日本は和紙の技術が素晴らしく、昔から豊富で上質な和紙に恵まれているため「紙」という素材は日本の文化芸術の発展には欠かせない存在でした。
沙織が生まれ育った「岐阜」という土地においても美濃和紙が有名で、提灯やうちわなどの伝統工芸品は身近な存在であり、いまの制作スタイルに大きな影響を与えてきました。
沙織が生まれ育った「岐阜」という土地においても美濃和紙が有名で、提灯やうちわなどの伝統工芸品は身近な存在であり、いまの制作スタイルに大きな影響を与えてきました。
沙織のコラージュは独自の貼り絵
コラージュを始めたきっかけは2007年、長男が生まれて半年程のこと。
美術高校(日本画)→美術大学(デザイン)と美術畑で育ったわたしは、乳児がいてもライフスタイルが変化しても生涯絵を描き続けると決めていました。しかし絵具などの画材を広げながら育児と制作を両立するのは困難な状況で、もっと簡単な方法で絵を描けないかしらと思案していたところ、ふとファッション雑誌の「VOGUE」が目に留まりました。
「この色鮮やかな雑誌を絵具がわりに貼ってみたらどうかしら?」そんな思いつきで制作した最初のコラージュが「Lovebirds」という愛の鳥を描いた作品。絵具で色を塗るよりもうんと大胆な色合わせができて楽しい!と感じた瞬間です。
この作品が後に化粧品会社アルビオン主催の若手作家支援コンペティション2008年度「第一回 ALBION AWARDS」で金賞を受賞することになるのですが、幼い息子が眠っている間のわずかな時間を使って(時には授乳して寝かしつけながら…)、絵本に出てきそうなカラフルで物語性のある動物コラージュを独自技法で楽しんで作るようになりました。
美術高校(日本画)→美術大学(デザイン)と美術畑で育ったわたしは、乳児がいてもライフスタイルが変化しても生涯絵を描き続けると決めていました。しかし絵具などの画材を広げながら育児と制作を両立するのは困難な状況で、もっと簡単な方法で絵を描けないかしらと思案していたところ、ふとファッション雑誌の「VOGUE」が目に留まりました。
「この色鮮やかな雑誌を絵具がわりに貼ってみたらどうかしら?」そんな思いつきで制作した最初のコラージュが「Lovebirds」という愛の鳥を描いた作品。絵具で色を塗るよりもうんと大胆な色合わせができて楽しい!と感じた瞬間です。
この作品が後に化粧品会社アルビオン主催の若手作家支援コンペティション2008年度「第一回 ALBION AWARDS」で金賞を受賞することになるのですが、幼い息子が眠っている間のわずかな時間を使って(時には授乳して寝かしつけながら…)、絵本に出てきそうなカラフルで物語性のある動物コラージュを独自技法で楽しんで作るようになりました。
〈後編では沙織のコラージュの特徴についてご紹介しています〉